地震に備えましょう
[2020年12月7日]
私たちが住む大淀町、および奈良県が位置する紀伊半島の沖には、「南海トラフ」と呼ばれる大陸プレートの境界が日本列島に沿うように延びています。
この「南海トラフ」では過去から、東海・東南海・南海の広範囲にわたる地域で、ほぼ同時期に連動して大地震が発生しており、しかもその大地震は、だいたい90年から150年ほどの間隔で、くり返し発生しています。
そして近い将来、これまでと同じような南海トラフを震源とした広範囲・大規模な地震の発生が予想されており、今後30年以内の地震発生の確率は、70パーセントを超えると考えられています。(平成29年1月時点)
上記の南海トラフ巨大地震は、海底の大陸プレート間で発生するタイプの地震ですが、大淀町、および奈良県周辺の陸地にも、「活断層」の存在が確認されています。
もし、これらの活断層を震源とする地震がすれば、震源に近い地域では、非常に大きな揺れが発生し、甚大な被害が予想されています。
地震が発生したときには、気象庁から、揺れが発生した地域の「震度」が発表されますが、この「震度」は「揺れの大きさ」を示すもので、その大きさに応じて階級分けされており、日本では次のように10段階で表示されます。
また、震度と同様に発表される「マグニチュード」とは、「地震の規模」を表す尺度で、数値が大きくなるほ大規模な地震となります。
ちなみに、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0でしたが、今後発生が予想される南海トラフ巨大地震についても、これと同等の規模(マグニチュード8~9程度)が想定されているため、十分な注意が必要です。
地震発生時は、まず「自分の命を守ること」が重要です。
安全確保行動(まず低く、頭を守り、動かない)を行いましょう。
地震はいつ発生するかわかりません。いざという時の被害を最小限にし、パニックにならないためには、地震発生時にとるべき行動を、日ごろから繰り返し確認しておくことが非常に重要です。
地震の揺れによって家具が転倒、落下することにより、けがをしたり、最悪の場合は下敷きとなって死亡することもあります。
また、揺れが収まってから屋外に避難しようとしても、避難経路となる出入口のドアが倒れた家具などに塞がれ、閉じ込められてしまうケースも想定されます。
家具の置き方や置く場所、固定方法などを検討しましょう!
阪神淡路大震災、東日本大震災のときには、電気器具の転倒による火災や、停電後の電気復旧時に火災が発生する通電火災が多発しました。
どちらの場合も2つの原因があると考えられます。
これらの電気火災を防ぐには、地震発生時に揺れを感知し、自動で電気を遮断する「感震ブレーカー」が有効です。感震ブレーカーは、工事が必要な物から工事が不要なコンセント型の物もあり、ご家庭の状況によって使い分けることが可能です。感震ブレーカーを設置して電気火災から「我が家」を守りましょう。
(1)分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落として電気を遮断するタイプ(電気工事が必要)
(2)分電盤タイプ(後付型)
分電盤に感震機能を外付けするタイプで、漏電ブレーカーが設置されている場合に設置可能(電気工事が必要)
(3)コンセントタイプ
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断するタイプ
(電気工事が必要なタイプと、コンセントに差し込むだけのタイプがある)
(4)簡易タイプ
ばねの作動や重りの落下によりブレーカーを落として、電気を遮断するタイプ(電気工事が不要)
内閣府、消防庁、経済産業省による啓発
業務時間:午前8時30分~午後5時15分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)