大淀町の文化財
[2023年4月1日]
私たちの大淀町には、吉野・高取山系と吉野川によってはぐくまれた文化・歴史遺産として、縄文時代から今に至るまで、さまざまな文化財が残されています。
大淀町では、「大淀町文化財保護条例」に基づいて、これらの文化財の調査・保護と活用を行っています。
文化財は、「有形文化財」と「無形文化財」にわかれます。また、風俗慣習や伝承・民俗芸能といった「民俗文化財」、動植物や名勝地(庭や桜・梅などの名所)を含む「記念物」、つくられて50年以上を経過した重要な建築物などの「登録有形文化財」などがあります。
このなかで、とくに貴重な文化財については、「指定文化財」としての保護・活用を検討していきます。
指定申請のあった文化財については、町文化財保護条例に基づき設置された「大淀町文化財保護審議会」が、町教育委員会の諮問に応じて調査・審議し、これらの事項に関して町教育委員会に建議します。そして、町教育委員会の承認と所有者の同意、大淀町長の承認を経て、指定の公示が行われます。
また、「指定文化財」として指定を受けた文化財は、整備・修復・防災点検といった文化財保存事業について、所有者等がその負担にたえない等の場合、予算の範囲内で補助金の交付も検討されます。
現在のところ大淀町内には、国指定(1)、県指定(3)、町指定(17)の指定文化財があります。
大淀町では、町内の文化財が適切に保護されているかどうかを巡視し、その状況を調査したうえで、修復・整備等の適切な措置を施しています。とくに、各種開発工事等で破壊されるおそれのある埋蔵文化財に対しては、試掘や工事立会などの緊急調査を実施し、その記録保存に努めています。
埋蔵文化財(土器など)を含む土地(遺跡)は、法律上「周知の埋蔵文化財包蔵地」と呼ばれています。「周知の埋蔵文化財包蔵地」で住宅を建てたり、土木工事などをおこなおうとする時や、開発面積が10,000平方メートルを超える開発事業をおこなおうとする場合には、町教育委員会へ事前の届出が必要になります。
開発する土地が「周知の埋蔵文化財包蔵地」内にあるときや、開発面積が10,000平方メートルを超える時には、60日前までに届出が必要となりますので、ご注意ください。なお、工事をおこなおうとする場所が、「周知の埋蔵文化財包蔵地」にあたるかどうかは、町教育委員会に「遺跡地図」が置いてありますので、問い合わせてください。
また、大淀町内の「周知の埋蔵文化財包蔵地」ではないところで遺跡や埋蔵文化財を発見した場合も、すぐに町教育委員会へ連絡してください。
大淀町では、町内各地に残された歴史を詳しく調べるため、文化財の調査を実施しています。
調査がおこなわれた後は、その成果をひろく還元するため、調査結果を掲載した「調査報告書」を刊行しています。また、調査とあわせて、町内各地の文化財をひろく知ってもらえるよう、文化財の説明会、見学会、関連する講演会、学習会や、刊行物の出版などを通じ、文化財の活用にも努めています。また、関連部署間で連携をとりながら、町内にある文化財の情報を町内外に発信し、観光事業等への積極的な活用にも努めています。
入手方法、閲覧方法については、社会教育課に問い合わせてください。
大淀町文化財調査報告第1冊
大淀町文化財調査報告第2冊
大淀町文化財調査報告第3集
大淀町文化財調査報告第4集
大淀町文化財調査報告第5集
地図で見る大淀町の歴史と文化1
地図で見る大淀町の歴史と文化2
大淀町地域伝統文化活性化事業調査報告書
大淀町文化財調査報告第6集
地図で見る大淀町の歴史と文化3
大淀町文化財調査報告書第7集
資料集 吉野宮の原像を探る
ブックレット1 今木の里のもがり塚―保久良古墳へ行こう―
資料集 ボイス・オブ・タケル2018
資料集 吉野・熊野をつないだ偉人 岸田日出男の遺したもの
資料集 放光仏誕生
資料集 近代の吉野
添付ファイル
資料集 わたしたちのレガシー~地域遺産を次代へつなぐ~
資料集「吉野のなかの大淀町 未来に伝えるレガシー」
業務時間:午前8時30分~午後5時15分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)