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矢走城跡

[2019年5月14日]

矢走地区の東北にある松林寺から、北にのびる古道をいくと、愛宕山の頂上(標高約275m)にいたります。この愛宕山には、中世に山城が築かれていました。地名をとって矢走城跡と呼ばれています。城の築造時期は室町時代とみられ、14世紀前半頃の土器と16世紀代とみられる中国製の磁器(青花碗)などがみつかっています。山城内には、一辺十数mの平坦面(郭・曲輪)があり、斜面に沿って堀切(竪堀)の跡が残されています。大淀町内で唯一、原形をとどめている山城跡です。この愛宕山の西方の丘陵にも山城跡とみられる遺跡がみつかっており、これらは一連の城として使われていた可能性もあります。

また、北方の持尾(もちお)地区にも、室町時代の石塔などが数多くみつかっており、周辺にはこの城を守った人々が住まいしていたと考えられます。この城から疾風(はやて)のように飛んでくる矢のイメージが、地名の由来になったのでしょうか。

矢走城跡全景(南から)の写真

矢走城跡全景(南から)

曲輪跡の写真

曲輪跡

アクセス

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