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[2017年12月21日]

梨

温暖な気候となだらかな丘陵地を有している大淀町は、果実栽培が盛んです。その中でも特に盛んなのが県下一の出荷高を誇る二十世紀梨です。現在約45戸の農家が栽培しており、町内のマンホールに梨の絵が描かれるほど、まちの顔となっています。
大淀町では、8月中旬から10月上旬にかけて、みずみずしく、甘みたっぷりの梨を味わうことができます。毎年、この収穫シーズンには、梨を求めて多くの観光客でにぎわいます。

梨の歴史

青梨代表の「二十世紀」は、明治21年に千葉県松戸市の松戸覚之助(当時13歳)によって発見されました。この偶発実生の幼木はもともと黒斑病などの病気に弱かったのですが、10年にも及ぶ松戸氏の研究によってようやく明治31年(1898年)に実をつけました。この梨は初め「新大白」と呼ばれていましたが、明治37年(1904年)に農学士の渡瀬虎次郎によって20世紀を担う品種になるだろうと「二十世紀」と命名されたのです。
同時期、大淀町の大阿太高原でも梨の栽培が始まりました。札幌農学校(札幌農大の前身)を卒業した奥徳平氏は、来村して「薬水園」という果樹園を作り、千葉より購入した二十世紀梨の苗木を栽培し始めました。
彼は日露戦争で使う医薬品の包装用紙のパラフィンに着目して、防虫対策としてパラフィン袋を開発しました。
その後、彼は日露戦争の勝利を機に、自らが作った梨を「勝利梨(かちどきなし)」と命名し、軽便鉄道(現在の近鉄)の福神駅で販売を始めました。「勝利梨」は、色・形ともに美しく、純白の果肉はカス(石細胞)が少なくサッパリとした甘みをもつものだったといいます。
しかし、この「勝利梨」は登録商標を受け継ぐものがなかったり、また明治37年に「二十世紀梨」と同品種のものだと認定されたことにより、いつしか「二十世紀」と呼ばれるようになっていきました。しかし奥徳平氏が残したとされる「勝利梨」の源樹は、樹齢80年を越えた今も大阿太高原で元気にその葉を茂らせています。
現在、大阿太高原では約45戸の農家がこの「二十世紀」を栽培し、他に幸水、豊水,さらに新高や愛宕、また最近では愛甘水やラ・フランスなどの栽培を行っています。

梨の種類

梨は大きく分けると、日本梨、中国梨、洋梨の3種に分けられます。大きな特徴の違いは、カスと呼ばれる石細胞の含有率にあります。日本梨と中国梨は石細胞の含有率が高いためにシャリシャリとした歯触りがあり、逆に、洋梨は含有率が低いためになめらかです。そのため日本梨は「サンド・ペア(砂梨)」と呼ばれ、洋梨は「バター・ペア」と呼ばれています。
また、さらに日本梨は大別して青梨系と赤梨系に分けられます。青梨系は二十世紀梨などがあり、赤梨系には幸水、豊水、新高さらに愛宕などがあり、最近品種が増えています。

愛甘水(あいかんすい)

愛甘水の写真

・収穫時期 7月下旬~8月中旬
近年愛知県の農家により開発された赤梨系新種。幸水より糖度が高く果肉はやや固めですが、食味良好な品種です。

幸水(こうすい)

幸水の写真

・収穫時期 8月中~下旬
早生幸造と菊水交配種。早生幸造の甘みと菊水のもつ水分がよくミックスされて非常に糖度が高く果肉が柔らかい。収穫時期が早いため、早くから秋の味覚を楽しめる。

豊水(ほうすい)

豊水の写真

・収穫時期 9月初旬~9月20日頃
赤梨系「りの14」と八雲の交配種。1果が350~500グラムと大きいわりに甘みが強く肉質も柔らかい。二十世紀と比較して赤梨の王者と言われる。

二十世紀梨(にじゅっせいきなし)

二十世紀梨の写真

・収穫時期 9月初旬~9月下旬
千葉県松戸市で発見された偶発実生。果肉はなめらかで果汁も多く、適度な酸味と糖度を備えた青梨の王者。

ラ・フランス

ラ・フランスの写真

・収穫時期 9月下旬~10月上旬
明治36年に日本に入ってきたフランス生まれの品種。果実は200~350グラムの中玉で、形はデコボコとした不正円形。芳醇な芳香が特徴で、果肉はカス(石細胞)が少なく緻密で柔らかい。最近料理など幅広く使われている。

新高(にいたか)

新高の写真

・収穫時期 10月中旬~11月中旬
赤梨の系統で、少し芳香があり、貯蔵性が高い。大きいもので1果1キログラムにもなる。

愛宕(あたご)

愛宕の写真

・収穫時期 11月下旬~12月下旬
1つが1キログラム以上にもなるため、食べ応えがある。また収穫時期が遅いわりに、甘みと歯ごたえがあるのも魅力である。

梨の成分

梨の成分は90%近くが水分で、残りは繊維成分、糖分、有機酸、さらにビタミンや消化酵素などによって構成されています。糖分の主体は蔗糖と果糖で、有機酸はリンゴ酸を主として少量の酒水酸とクエン酸を含みます。またビタミンは、B1,B2、Cで、その他、カリウム、鉄分、アスパラギン酸を若干含んでいます。

梨の薬効

梨は昔から百薬の長と言われるように、さまざまな薬効があることが知られています。
風邪で熱があり、のどが渇くときに梨を食べると熱を和らげ、同時にのどの渇きも止めてくれます。また2日酔いでのどが渇き、体がほてる場合にも効果的です。さらに消化酵素が食物の消化を助け、肝臓の負担を和らげてくれるため、日頃からお酒を飲む機会の多い人にはおすすめです。高血圧症のかたには、梨に含まれるカリウムが体の中からナトリウムの排出を促進してくれますし、微量のアスパラギン酸が疲労回復にも効果があります。さらに、豊水に含まれるソルビトールと言う甘味質は、人体に入ったときに他の糖と違って急速に血糖値があがらないという特徴があるため、糖尿病の人に好ましい甘味料だといえます。

梨について詳しくは

大淀町果樹組合


 「大阿太高原の梨」PR動画は、ヒット曲「ふりむかないで」の替え歌を活用した観光プロモーション動画についてのページをご覧ください。

 

 

 


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