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柳の渡し

[2019年5月15日]

[大淀町指定 史跡]柳の渡し

柳の渡しは、大淀町北六田と、南岸の吉野町六田とを結んだ渡しです。平安時代に醍醐寺の開祖・聖宝(しょうぼう)(832~909)が開いたとされ、美吉野橋がかかるまで「桜の渡し(桜橋)」「椿の渡し(椿橋)」「桧の渡し(千石橋付近)」とともに、大いににぎわいました。
その北岸には柳が茂り、天明6年(1786年)建立の道標を兼ねた石灯籠や石造りの道標が残ります。これらは、現在地よりやや上流にあった元来の渡し場から、この前を通る道路の拡幅に伴って移設したものです。
平成17年(2005年)6月21日、その歴史的価値が認められ町指定の文化財となりました。なお、六田の淀の清流の風情については、奈良時代に成立した万葉集のなかで次のように詠まれています。
音聞 目者未見 吉野川 六田之與杼乎 今日見鶴鴨(巻7-1105)(音に聞き 目にはいまだ見ぬ 吉野川 六田の淀を 今日見つるかも)
河蝦鳴 六田乃川乃 川楊乃 根毛居侶雖見 不飽河鴨(巻9-1723)(かわず鳴く 六田の川の 川柳の ねもころ見れど 飽かぬ河かも)

柳の渡しの石灯籠の写真

柳の渡しの石灯籠

柳の渡しの写真

柳の渡し

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アクセス

大淀町北六田。近鉄六田駅から東へ徒歩10分。国道169号線沿いにあります。


柳の渡しへの別ルート

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